第43回 祝 787 Roll out

Posted by Etsuko on 7/19/2007


7月8日(日)、アメリカ表記の7/8/07、ボーイング社の新型旅客機787(Dream Liner)1号機の完成お披露目(ロールアウト)セレモニーがエバレットのボーイング工場で行われました。およそ10年前、777が発表されたときも話題となりましたが、今回はそれを上回るようです。7月7日時点で、実物は出来上がってもいないのに、すでに677機が発注されています。 この注目の飛行機。機体の材料にComposite materials(複合材)を使い、軽く、今までの同規模の機種の燃費が15〜20%向上し、客室は広く、窓も大きく、湿度は高く、空気もきれいになるそうで、私たち乗客にもやさしい飛行機です。

さてさて、ボーイングの宣伝はこれくらいにして、今回レポートしたいのは、セレモニーの潜入取材(?)を試みたこと。 各国に中継された大セレモニー。招待客は関連会社の社長あるいは副社長、投資家、地域行政の関係者、ボーイングのごく一部のスタッフに限られました。

我が家は、皆さんご存知のように夫が飛行機狂ですので、「テレビで見たら?」といっても、「10年に一度しかないから、絶対に見る!」と聞かず、前日からポリスの視線を感じつつ、工場の周りを偵察。当日はニュース番組を録画して、工場へ行ってみることにしました。

案の定、工場の周辺は厳しい規制でまったく通れません。懲りずにしばらくウロウロして戻ってくると、規制がなくなってる。どうやら招待客がスムーズに入れるようにとの配慮だったようです。
と、昨日チェックしていた場所を通ると、いました。ピッカピカの787。
すかさず目の前の違う会社の敷地に車を止めさせてもらい、新しい機体を眺めることに。そこはさながらピクニック会場。どんどん人が集まってきます。イスを持ってきている人、脚立に乗って見ている人、ポリスも脚立に乗った人に携帯を渡して写真を撮ってもらっています。
そんな中、最近日本を旅行してきたという初老夫婦と話をしていると、飛行機が会場に向かって動き始め、工場のゲートが開いて中から音楽が鳴り響いてきました。「ロールアウト!じゃなくてロールイン!って感じだね」と夫と話していると、周りの人も笑ってましたね。セレモニー出席者たちが中からぞろぞろ、機体と比べるとまるで蟻のように(VIPの皆さん、すみません)ぞろぞろ出てきました。

787は機体の35%が日本のメーカー製。驚くべきことに、主翼が日本製なのです。セレモニーでは日本の工場との中継が行われました。エアラインでとくに目立ったのがANA。3年前に787を50機発注した最初のお客様。今後様々な検査が行われ、7機目がANAに納入されます。日本の空を飛ぶのは来年の5月の予定です。楽しみですね。
If it ain’t Boeing, I ain’t going!

追伸:
後日、Arlingtonのエアショーを見に行きました。最終日だったので、去年より展示されている飛行機は少なかったけど、古くて珍しい飛行機をいくつも見ることができました。アクロバットの写真はこのとき撮ったものです。

コメント

すっごいキレイ、ぴっかぴか! Posted: 7/19/2007

Posted by kiko

きれいな青だね〜! まさに「ぴっかぴかん」。
うちで二人してダンナさんの飛行機狂ぶりに心から感心していました。
前日から偵察なんてすごい。
とことんやるところが男の子っぽい。
それに苦笑しながらも「はいはい」って付き合うetsukoさんもまた超かわいい(笑)。
素敵な夫婦だにゃん。

ポリスまで携帯写真を頼むというところに笑ってしまいました。映画のような「ザ・アメリカ」イメージ。本当にそういうことあるんだ。日本の警察ではなかなかお目にかかれない光景だと思います。田舎だとそんなことないのかな? 東京ではまず無理ではないかな・・・。

エアショーの写真、赤い飛行機かわいい!
エアショーと787の写真掲載順番が逆になっちゃってごめんなさい。

飛行機って Posted: 7/19/2007

Posted by chie

部品からなんやらかんやらみんなアメリカ製って思っていたけど、そうじゃないんですね!しかも主翼が日本製ってかっこえぇ〜〜〜。
飛行機、あんまり乗る機会がないけど、日本にやってきたら羽田空港に見に行こう!(って国内線も飛ぶ?)

飛行機狂(プロヘッショナル)化 Posted: 7/20/2007

Posted by etsuko

そうそう、み〜んな新しい飛行機見たさに集まりました。私たちギャラリーの方が、VIPよりも先に787を見ていたんですよね。おかしい。
ポリスの動きにはびっくり。最初、小さい機械をいじってたから、「まさか全員駐車違反で取り締まるの?」と思いきや、携帯電話を写真モードに換えているところでした。ニューヨークじゃ無いだろうね。きっと。

787はこれまでのタイプより海外で作られるパーツが多いようです。それぞれがちゃんと期日に届かなきゃいけないし、大変そうですね。たしか、787は、日本では国内線が多いはず。羽田で見られますよ。あとはアジア便。機内トイレもアップグレードされるみたいだし、短時間フライトじゃもったいない気もします。
787が増えると、頭の大きなジャンボ(747)は少なくなるんじゃないかな。日本人にとって、あの飛行機は「飛行機に乗るぞっ!」って感じがしますけど、燃費が...。

よかったです Posted: 7/20/2007

Posted by etsukoさんのダンナ

なにがよかったかって?
そりゃ新型機を見れたのもよかったですが、なによりも、その飛行機の開発に加わることができたのが一番うれしかったですね。

開発の最後の半年で、しかも一部でしたが、本当にラッキーでした。
こちらの社内でも、787のプロジェクトには入りたくても入れない人もいっぱいいますから、感謝せねば・・

おめでとうございます Posted: 7/21/2007

Posted by しげ

ボーイング787が無事にロールアウト、しかも開発に関わったとは、おめでとうございます。
にしてもまだ製造してないのに677機も受注済みとは。製造部門はこれからが勝負ですね。エアバスの最新機は納期遅れが重なって、契約解消なんて騒ぎにまでなってましたし、こっからも大変なんだろうな。

>ポリスも脚立に乗った人に携帯を渡して写真を撮ってもらっています。

これはちょっと笑いました。治安が良い証拠でもありますね。
でも、日本の警官だったらきっと、「仕事中だし」って言って我慢しちゃうんだろうな。

サッカーの試合でも、ヨーロッパの警備員はサポーターと一緒に試合を見ちゃってたりしてるけど、日本ではアルバイト警備員まで真面目に試合から背を向けて、ずっと観客を見てるし。

>787は機体の35%が日本のメーカー製。驚くべきことに、主翼が日本製なのです。

つい最近、ディスカバリーチャンネルのボーイング787特集でもそれを話題にしてました。
ボーイング社の偉いさん風な人が、インタビューで日本製部品の割合が高めなことを質問されて一言。
「日本の企業は品質が高く納期を守る。使うのは当然だ。」

まさか「納期を守る」が評価ポイントになるとは。世界は広いなあ・・・

ありがとうございます Posted: 7/21/2007

Posted by etsukoさんのダンナ

787ではヨーロッパのサプライヤーもたくさんあるのですが、初号機向けの部品では納期に間に合わなかったところもいっぱいあるそうです。

間に合わない分は・・・
ボーイングが自社で作って間に合わせたとか。

ですから高品質で納期厳守の日本企業は、航空業界だけではなくていろんな分野での評価は高いと思います。
企業だけではなく、日本人は個人個人でも、無理をしてでも仕事の期日を守ろうとしますよね。

我々日本人にとって納期厳守は当たり前のことなのですが、アメリカにいると、当たり前のことが当たり前じゃないことが多くあります。

全員がそうとは言いませんが、かなりの割合の人々が、仕事の期日がギリギリで、全然終わってない状態でも、平気で家に帰っちゃいます。
間に合わせようとする努力さえも見せないで、平然として悪びれる様子もありません。

この辺りに関しては、彼らはどうも感覚が違うようですね。

ですから、世界では高品質で納期厳守という点では日本企業はとても高い評価を受けていると思います。
ある意味日本人の美徳とも言えるでしょう。
(まあ、その影では長時間労働で多くの社員が泣いているので、完全に肯定もできないのですが・・)

私も、仕事では手は抜けない方です、やはり質の高い成果をだしたいですよね。

ヒコーキ Posted: 7/22/2007

Posted by miho

飛行機、詳しい知識はまったくないけれど、私も大好きです。
飛行機とか、ロケットとか、空に向けるものって憧れます。
あんなにどでかい物体が、どうして飛べるんだろう?と、つくづく不思議。例え、エンジンがどうのこうの と説明してもらって納得したつもりでも、やっぱり不思議。人間ってすごいもの作るなぁ!と思うばかりです。

新しい飛行機のお目見え。アメリカにいたら、私達もどさくさに紛れて見に行ってたかもしれません。(笑)

ダンナさん、そんな空飛ぶ物体の開発に関わることができたなんて、名誉ですね!

フランスのエアバスは、いつもボーイングを横目に意識している様子がバリバリです。その業界にはまったく縁のない私の彼でさえ、「エアバスだってすごいんだ!」のようなことを時々もらします。(笑)
飛行機製造は、やっぱり国民の誇りなんだろうなぁ。

フランスのヒコーキ産業 Posted: 7/23/2007

Posted by etsukoさんのダンナ

フランスもかつては航空王国だったので、アメリカに対してライバル心が残っているのでしょう。
今でも生産機数こそ少ないですが、航空機産業では先端を走っています。

ちなみにボーイングで使っている設計ソフトの3D CAD、今ではIBM傘下になっていますが、元々はフランスのダッソーという航空機メーカによって開発されました。

このソフト、ほぼ業界標準として世界的に採用されていることからも、フランスの技術力の高さが分かりますね。

怖くて試合が Posted: 7/28/2007

Posted by etsuko

見られません...。マリナーズ、ヒットは打ってないわけじゃないのに、勝てない。昨日からは首位エンジェルスと直接対決。怖いけど、応援しなきゃ。

さて、ダンナさんは日本です。明日は久しぶりの琵琶湖ですね。楽しんできてください。私は今回はお留守番。寝具を洗濯しています。午後は大掃除だ。
やっと晴れてきたシアトルより。

見てますか〜 Posted: 7/28/2007

Posted by kiko

etsukoさん、怖がりながらも見ているかな?
一人で見ていると余計怖いかも?!(笑)。
しっかり洗濯・大掃除できて満足している頃かな・・・

うちのカーテンとシーツもして〜(笑)

見た見た Posted: 7/29/2007

Posted by etsuko

昨日は一人でTV観戦でした。ベルトレが打ったときは、思わずYes!と言ってしまいました...。今日はTV中継はなかったけど、4対3で勝ちました。いい感じです。

昨日は洗濯しまくって、気持ちよく眠りに着きました。朝、玄関周りを掃除してたら、隣のおば様に「私と一緒できれい好きね」と挨拶された。雨も少なくなったので、壁をきれいにせねば。

そうそう、アメリカの家って、ブラインドが多いんですよね。カーテンの方が洗濯できるからいいんですけど。我が家のブラインド、越してきたときはドロドロ。すんごい汚かった。NYで住んでた部屋のブラインドも汚かった。みんな、気にしないのかな。

ブラインドの掃除 Posted: 7/29/2007

Posted by kiko

そうか、ブラインドなのか・・・カーテンよりも安価なのかな。
映画では新居を決めて引越しするシーンでは必ずカーテンを選んでいる気がするんだけど、カーテンの方が見た目の情緒があるってこと?

でも隠れて家から外を覗く時はブラインドを指で押して見ていますよね(笑)。どちらもあるのかな。

私も子供の頃、部屋の窓はブラインドでした。一気にがっと引っ張ってよく親に怒られました〜。

ブラインドの掃除方法で、某カリスマ主婦Kさんの本に載っていたのは軍手利用でした。軍手なら手を切らないし、ぴったりしたビニール手袋の上から軍手をはめて洗剤を溶かした水に手ごと浸してブラインドを拭き掃除するとラックラク、と書いてあったような。うーん賢い、と思いつつ幸か不幸か今の家はブラインドがないので自分でしたことはありません(笑)。

参考までに。

軍手 購入済み Posted: 7/30/2007

Posted by etsuko

アメリカの家やアパートは最初に全部揃っちゃってるので、ブラインドが多いなぁ。でもカーテンレールを付ければカーテンも付けられますよ。

ブラインドの掃除に軍手がいい、というのは聞いたことがあって、探して買ってあります。が、まだ掃除に使ってないけど。最初、DAISOにあるだろうと見たのですがなくて、ホームセンターのはゴムの本格作業用ばかり。スーパーに売ってました。今度試してみますね。

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